カジノでよく耳にする「モンテカルロ法」って、一体どんな攻略法なのでしょうか?
名前は有名だけど、実際に効果があるのか、どんなリスクがあるのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか?
今回は、モンテカルロ法のメリット・デメリットを詳しく比較し、その有効性について検証していきます。
目次
モンテカルロ法とは
モンテカルロ法とは、配当2倍もしくは3倍のゲームに効果を発揮する攻略法で、決められたロジックに従ってベット額を変動させ、最終的な利益を目指します。
世界的に最も有名な攻略法の1つで、その効果は数学者が認めるほど絶大です。しかし少々複雑なロジックを正確にこなさなければいけないため、モンテカルロ法の実践にはどうしてもメモ取りが必要です。
モンテカルロ法が禁止されているランドカジノでは全て頭の中で計算しなければいけませんが、オンラインカジノなら堂々とメモ取りできます。
カジノ1軒を閉業に追いやったモンテカルロ法、是非その効果を自分自身で体験してみてください。
モンテカルロ法の使い方
モンテカルロ法は数多くあるカジノの攻略法の中で、最も複雑なロジックが組まれている攻略法の1つなので、正しく実践するためには慣れが必要です。
まず「1 2 3」と数列を書き次ゲームは両端の数字の合算値をベット、勝ったら両端の数字を1つ、または2つずつ消し、負けたらベット金額を右端に追加します。
そして最終的に全ての数列がなくなるか、もしくは1つだけになったタイミングでモンテカルロ法の1セットが完了し、全ての損失回収と利益の確保が確定します。
もちろん1ユニットの金額が大きければ大きいほど得られる利益も大きくなりますが、その分失敗した時の損失額も大きくなるので注意が必要です。
ユニットとは賭ける基準となる単位のこと。用意した軍資金の金額で自由に設定できます。例えば、1ユニット=$1と設定した場合、2ユニット=$2です。金額を上げて1ユニット=$3なら、2ユニット=$6となります。
モンテカルロ法のポイント
- 対象ゲームは配当2倍、または3倍のみ
- 「1 2 3」と数列を書いてモンテカルロ法を開始する
- 次ゲームは両端の数字の合算値をベットする
- 配当2倍のゲームで勝ったら両端を1つずつ消す
- 配当3倍のゲームで勝ったら両端を2つずつ消す
- 負けたらベット金額を右端に追加する
- 全ての数字がなくなるか1つになった時点で1セット終了
それでは、1つずつ詳細を解説します。
対象ゲームは配当2倍、または3倍のみ
モンテカルロ法が通用する対象ゲームは確率約50%配当2倍、または確率約33%で配当3倍のゲームのみです。スロットやテキサスホールデムポーカー、クラップスなどでは使えません。
確率約50%のゲームとしてバカラやブラックジャック、ルーレットの2倍配当など様々ありますが、3倍配当はルーレットのダズンベットとカラムベットのみとなります。
また配当に関係なくルーレットでモンテカルロ法を実践する場合は、「0」が1つのみのヨーロピアンルーレットを選びましょう。アメリカンルーレットは「0」の他に「00」があるため、モンテカルロ法が成功するまでのゲーム数が若干延びてしまう場合があります。
「1 2 3」と数列を書いてモンテカルロ法を開始する
モンテカルロ法を開始する際、「1 2 3」と数列をメモしましょう。これは1ユニット$1に設定した場合の数列で、$2なら「2 4 6」、$3なら「3 6 9」、$10なら「10 20 30」と並べてください。
ある程度数をこなして慣れてくればメモ取り不要で計算も可能ですが、負けが先行した場合、余程記憶力が良くなければ計算が困難になります。
1つでも計算を間違えた時点でモンテカルロ法のロジックが崩壊してしまうため、面倒くさくても必ずメモ取りを心掛け、正確な手順で進めましょう。
次ゲームは両端の数字の合算値をベットする
モンテカルロ法のベット金額は、並んだ数列の両端数字を足した金額です。これは初回ゲームもその後のゲームもずっと同じで、常に両端の数字の合算値をベットし続けてください。
例えば初回「1 2 3」でベットする場合、1+3で$4をベットします。途中「2 3 4 5 6」と数字が並んだ場合も同様で、両端の2と6を足して$8がベット金額となります。
配当2倍のゲームで勝ったら両端を1つずつ消す
配当2倍のゲームで勝った場合、両端の数字を1つずつ消してください。「1 2 3」なら1と3、「2 3 4 5 6」なら2と6を削除します。
他の数字には一切手を付けず、両端だけの数字を消すようにしましょう。
配当3倍のゲームで勝ったら両端を2つずつ消す
配当3倍のゲームで勝った場合は、両端の数字を2つずつ消します。配当2倍が1つずつに対し、配当3倍は2つずつとなるので注意してください。
例えば「2 3 4 5 6」なら2、3、5、6、「3 4 5 6 7 8 9」なら3、4、8、9です。
負けたらベット金額を右端に追加する
もし負けてしまった場合には、配当に関係なく数列の右端にベット金額を追加してください。数列が1つ増え、追加した数字と一番左端の数字を足した金額が次ゲームのベット金額となります。
例えば「1 2 3」で負けた場合は「1 2 3 4」、「3 4 5 6」なら「3 4 5 6 9」です。勝った時と異なり、負けた時は2倍配当も3倍配当も同様の手順となります。
全ての数字がなくなるか1つになった時点で1セット終了
モンテカルロ法の1セットは「全ての数字がなくなる」または「数字が1つになる」です。この条件を満たした時点でモンテカルロ法成功となり、必ず損失回収と利益の確保が実現します。
全てなくなるのが条件の2in1法とは異なり、1つ残ってもモンテカルロ法は成功となります。
モンテカルロ法をシミュレーション
絶大な効果で世界的にも認められているモンテカルロ法にどれだけの効果があるのか?それを知るためにルーレットを使ってモンテカルロ法のロジックを試してみました。
今回試したのは3倍配当が「ダズンベット」、2倍配当が「赤」です。1ユニットは$1で、コツコツと利益を増やしていくことが目的です。
それでは3倍配当と2倍配当のゲーム、それぞれのシミュレーション結果をご報告します。
ゲーム数 | 数列 | ベット金額 | 勝敗 | 損益 | 累計損益 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 2 3 | $4 | 負け | -$4 | -$4 |
2 | 1 2 3 4 | $5 | 負け | -$5 | -$9 |
3 | 1 2 3 4 5 | $6 | 負け | -$6 | -$15 |
4 | 1 2 3 4 5 6 | $7 | 負け | -$7 | -$22 |
5 | 1 2 3 4 5 6 7 | $8 | 勝ち | +$16 | -$6 |
6 | 3 4 5 | $8 | 負け | -$8 | -$14 |
7 | 3 4 5 8 | $11 | 負け | -$11 | -$25 |
8 | 3 4 5 8 11 | $14 | 負け | -$14 | -$39 |
9 | 3 4 5 8 11 14 | $17 | 勝ち | +$34 | -$5 |
10 | 5 8 | $13 | 勝ち | +$26 | +$21 |
※10ゲーム目の勝利で数字がなくなったので1セット終了
3倍配当なので勝率は約33%と低く、いきなり4連敗を喰らいます。5ゲーム目で数列は7つとなり、これ以上負けが続くと1セット完了までに時間がかかってしまう可能性があります。
一旦は勝って回収と利益にリーチがかかりましたが、すぐにまた3連敗。累計損益は-$39にもなったため、いよいよ焦り始めました。
しかし9ゲーム目と10ゲーム目で2連勝した結果、あっという間に+$21と大きな利益に反転し、数列が全てなくなったため、ここでモンテカルロ法完了です。
ゲーム数 | 数列 | ベット金額 | 勝敗 | 損益 | 累計損益 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 2 3 | $4 | 負け | -$4 | -$4 |
2 | 1 2 3 4 | $5 | 負け | -$5 | -$9 |
3 | 1 2 3 4 5 | $6 | 勝ち | +$6 | -$3 |
4 | 2 3 4 | $6 | 負け | -$6 | -$9 |
5 | 2 3 4 6 | $8 | 勝ち | +$8 | -$1 |
6 | 3 4 | $7 | 負け | -$7 | -$8 |
7 | 3 4 7 | $10 | 負け | -$10 | -$18 |
8 | 3 4 7 10 | $13 | 負け | -$13 | -$31 |
9 | 3 4 7 10 13 | $16 | 勝ち | +$16 | -$15 |
10 | 4 7 10 | $14 | 勝ち | +$14 | -$1 |
※10ゲーム目の勝利で数字が1つになったので1セット終了
3倍配当のゲームと同じく2倍配当のゲームでも一時期-$31と大きな損失を生じてしまいましたが、最後の2連勝でなんとか-$1まで盛り返すことに成功しました。
ここで数字が1つになったので1セット終了ですが、累計損益は-$1という結果です。つまりモンテカルロ法のロジックを正しく実践したのにも関わらず、損失回収と利益確保ができませんでした。
ある程度の損失回収は可能ですが、2倍配当のゲームでモンテカルロ法を使う場合には注意が必要です。
シミュレーションでわかったこと
3倍配当は勝率が低いですが、モンテカルロ法なら負け越しでもあっという間に回収できました。9ゲーム間ずっとマイナスだったのにも関わらず、最後のゲームで一発逆転です。
この挙動こそ、モンテカルロ法の真骨頂という印象です。しかし2倍配当はシミュレーション結果からわかる通り、ゲーム展開によっては損失を抱えたまま終了という残念な結果を招いてしまう恐れがあります。
モンテカルロ法は確かに2倍配当でも使えますが、確実な利益を求めているのなら3倍配当のゲームだけの実践をおすすめします。
モンテカルロ法のメリット
モンテカルロ法のメリットは下記の3つです。
モンテカルロ法のメリット
- 2倍と3倍配当のゲーム両方で使える
- 損失が発生しても最終的には回収と利益の確保ができる
- 完成されたロジックでカジノ攻略を実感できる
それでは、1つずつ詳細を解説します。
2倍と3倍配当のゲーム両方で使える
モンテカルロ法はバカラやブラックジャック、ルーレットなど、種類に関係なく2倍と3倍配当のゲーム両方で使えます。
どちらの配当でも最終的な期待値に違いはほとんどありません。
損失が発生しても最終的には回収と利益の確保ができる
どれだけ大きな損失が発生しても、モンテカルロ法なら最終的な損失回収と利益の確保が可能です。例外を除き「モンテカルロ法1セット終了=利益確定」となります。
守備的な攻略法ですが、攻撃的な一面も持つのがモンテカルロ法です。
完成されたロジックでカジノ攻略を実感できる
モンテカルロ法ほど完成されたロジックは他の攻略法にはなかなかありません。決められたロジックに従って利益を出し続けるモンテカルロ法なら、カジノを攻略してる!という嬉しさを時間できます。
モンテカルロ法のデメリット
モンテカルロ法のデメリットは下記の2つです。
モンテカルロ法のデメリット
- どうしてもメモ取りと簡単な計算が必要になる
- 2倍配当のゲームでは最終収益がマイナスになることもある
それでは、1つずつ詳細を解説します。
どうしてもメモ取りと簡単な計算が必要になる
モンテカルロ法は数列に従ってベット金額を設定する攻略法のため、どうしてもメモ取りと簡単な計算が必要になります。
ランドカジノでのメモ取りは禁止されていますが、オンラインカジノなら問題ありません。ゆっくりと時間をかけて堂々とモンテカルロ法を実践しましょう。
2倍配当のゲームでは最終収益がマイナスになることもある
シミュレーション結果の部分でも書かせていただきましたが、モンテカルロ法は2倍配当のゲームでは最終収益がマイナスになることもあります。
モンテカルロ法は2倍配当でなく、3倍配当のゲームでの利用をおすすめします。