対プレイヤー同士で役の強さを競い合うテキサスホールデムポーカーは、世界で最もプレイヤー数の多いポーカーで、海外のランドカジノやポーカールーム、またオンラインポーカーで遊べます。
今回は初めてテキサスホールデムポーカーで遊ぶ初心者に向けて詳しく解説していきますので、是非参考にしてみてください。
目次
テキサスホールデムポーカーとは
テキサスホールデムポーカーとは、プレイヤーへ2枚づつのカードが配られ、全プレイヤー共通の5枚のコミュニティカード、合計7枚のカードを使って役を作るポーカーです。
ポーカーには様々な種類がありますが、その中でもテキサスホールデムポーカーは世界で最も遊ばれており、世界の競技人口は1億人を超えるとも言われています。囲碁や将棋、チェスなどと同じマインドスポーツに分類され、運よりも実力が勝敗を左右します。
またテキサスホールデムポーカーには1回のゲーム毎にお金が動く「キャッシュゲーム」、上位入賞で賞金獲得となる「トーナメント」の2種類があります。世界規模の大きなトーナメントとなると、賞金総額数十億を超えるのも普通で、優勝を勝ち取ることで地位と名誉も手に入ります。
オンラインカジノには対ディーラーにアレンジされたカジノホールデムもありますが、世界中から人気を集めているのは、この対プレイヤー同士でチップを争奪するテキサスホールデムポーカーです。
テキサスホールデムポーカーのルール
テキサスホールデムポーカーは、全9種類ある役を2枚のハンドと5枚のコミュニティカード、合計7枚のカードで作り、最後まで残ったプレイヤーの中で最も強い役をもっと人が勝者となります。
全5ターンの間に様々なアクションを選択し、心理戦を制したプレイヤーに勝機が訪れます。
テキサスホールデムポーカーを初めて遊ぶ初心者の場合、ルールに少々戸惑うかもしれませんが、覚えてしまえばとっても簡単です。実際には非常にシンプルなゲームだとご理解いただけるはずです。
ここではテキサスホールデムポーカーで覚えておくべき4つのルールを解説します。
ポーカーの役は全部で9種類
テキサスホールデムポーカーでは全9種類の役が存在します。役はほぼ全てのポーカーに共通しているため、これさえ覚えておけば他の様々なポーカーも楽しめるようになります。
役 | 詳細 | 完成確率 |
---|---|---|
ロイヤルストレートフラッシュ | 「10/J/Q/K/A」のストレートフラッシュ | 0.00015% |
ストレートフラッシュ | 5つの数字が連続し全てが同じスートで揃う | 0.0014% |
フォーカード | 同じ数字が4つ揃う | 0.025% |
フルハウス | ワンペアとスリーカードの両方が成立している | 0.1429% |
フラッシュ | 5枚全てが同じスートで揃う | 0.2% |
ストレート | 5つの数字が連続して揃う | 0.4% |
スリーカード | 同じ数字が3つ揃う | 2.13% |
ツーペア | 同じ数字が2組揃う | 4.76% |
ワンペア | 同じ数字が1組揃う | 41.67% |
この他にもハイカードと呼ばれる役もありますが、意味合いはブタと同じです。ハイカードは5枚の中で最も大きな数字のことで、役不成立のプレイヤー同士の勝敗を決します。
また最終的に残ったプレイヤーの役が同一だった場合、まずは役を構成するカードの中で最も大きな数字が含まれているプレイヤーの勝利となります。
数字も同じだった場合には、キッカーと呼ばれる役の構成に関与していない残りのカードの数字の強さを比較し、キッカーの数字が大きいプレイヤーの勝利です。
これら役の強さと構成さえ覚えてしまえば、ルールの7割以上を理解したと言っても良いでしょう。
2枚のハンドと5枚のコミュニティカードで役を作る
テキサスホールデムポーカーは、2枚のハンドと5枚のコミュニティカードで役を作ります。コミュニティカードとは、同じテーブルに座る全てのプレイヤー共通のカードで、フロップで3枚、ターンで4枚、リバーで最終的な5枚と、ゲームが進行する度にカードが増えていきます。
例えば上の画像では、コミュニティカードだけでワンペアが完成しています。つまりこの時点で全てのプレイヤーにワンペア以上が確定していることになります。
プレイヤーは6のダイヤを持っているので、コミュニティカードと組み合わせてツーペアが完成です。
テキサスホールデムポーカーのアクション
テキサスホールデムポーカーはプリフロップ→フロップ→ターン→リバーの順番でゲームが進んでいき、それぞれのターンで何かしらのアクション選択を迫られます。
選べるアクションは下記の5つです。
コール | 直前に出された金額と同額をベット |
---|---|
レイズ | コールしつつ金額を上乗せしてベット |
フォールド | 勝てないと判断し勝負を諦めてゲームから降りる |
チェック | 直前まで誰もベットしていない時にゲームをスキップ |
オールイン | 保持する自分の持ちチップを全てベット |
まずSB(スモールブラインド)が規定の参加費を置き、次にBB(ビッグブラインド)がSBの倍額を置きます。つまり最初に何かしらのアクションを求められるにはBBの左隣のプレイヤーとなります。
そこから時計回りに進み、全プレイヤーのベット額が一致した場合、次のターンへ進みます。
最後に残った勝者がポットを総取り
テキサスホールデムポーカーは最後まで残ったプレイヤーの中で、最も強いハンドを作った人が勝者となり、テーブル上のポットに貯まったチップを総取りとなります。
どれだけ最後まで残ろうとも、最終的に役の強さで負けてしまえば敗退が確定します。弱いハンドで勝者になるために欠かせないのがブラフで、いかにして他のプレイヤーをゲームから降ろさせるか、巧みなチップコントロールとアクション選択が必要です。
またポットを総取りする際、カジノ側にレーキと呼ばれる手数料が差し引かれます。レーキは各テーブルやカジノによって異なり、概ね5~10%が一般的です。
テキサスホールデムポーカーのゲームの流れ
テキサスホールデムポーカーのゲームの流れについて、プリフロップ、フロップ、ターン、リバー、ショーダウンの順番で解説します。
【1ターン目】プリフロップ
プリフロップは、まだコミュニティカードが1枚も出ていなく、全てのプレイヤーに2枚づつのカードが配られているだけの状態です。
ポーカーの勝敗を左右する最も重要な段階で、ゲームに参加する場合はチップをベットし、ゲームから降りる場合はフォールドを宣言します。
プリフロップの参加率は20%前後が一般的のため、5回のプリフロップで4回はフォールドする計算となります。逆にポーカー初心者は30%以上の参加率が多い傾向にあります。
そのため参加率の高いプレイヤーは上級者から狙われる恐れがあります。プリフロップでの無茶な勝負は避け、できる限り強いハンドだけで勝負する「タイトプレイ」をおすすめします。
【2ターン目】フロップ
プリフロップで全てのプレイヤーのベット額が一致した場合、次にフロップへと進みます。フロップでは3枚のコミュニティカードが表向きに並び、自分のハンドと照らし合わせます。
この時点でロイヤルストレートフラッシュを含む全ての役が完成する可能性があります。もちろんワンペアすら完成しない場合もあり、慎重にアクションを選択する必要があります。
勝てそうであればレイズで増やし、強いハンドがバレないようにコールの選択もありです。プリフロップでベットしている分勿体ないですが、フォールドで損切りする勇気も必要です。
【3ターン目】ターン
フロップでベット額が一致すると次はターンとなり、コミュニティカードが4枚に増えます。この時点で何かしらの役が完成していないと非常に不利な状況ですが、あと1枚で強い役が完成するフラッシュドローやストレートドローなどの場合には、まだチャンスがあります。
ターンはテキサスホールデムポーカーの中でも難しい判断が迫られ、勝敗を左右する重要な場面です。
【4ターン目】リバー
リバーになって初めて5枚全てのコミュニティカードが出揃います。もちろん他のプレイヤーのハンドはわかりませんが、実質的にはすでに勝敗が決している状態です。
弱いハンドなら、いかにして他のプレイヤーを諦めさせるか、そして強いハンドなら、いかにして他のプレイヤーから多くのベットを誘い込めるか、高レベルの心理戦が繰り広げられます。
ここまで来るとかなりの金額をポットに入れていることになります。引き下がりたくない気持ちもわかりますが、弱いハンドでのレイズ合戦は初心者にはおすすめしません。
相手をフォールドさせるテクニックを身に付けてからレイズ合戦に挑みましょう。
【5ターン目】ショーダウン
ターンの心理戦が終わると、いよいよショーダウンです。ショーダウンでは全てのプレイヤーが自分のハンドを公開し、最も強い役が完成しているプレイヤーの勝利が確定します。
ショーダウンの瞬間が最も盛り上がり、大きな大会になるとプレイヤーがテーブルから離れ、観客として来ていた仲間の元へ行き、一緒に最後の瞬間を見守るケースもあります。
すでにテクニックも運も全く必要ありません。ただただ結果を待ち祈るだけなのがショーダウンです。